父の7回忌と共に

肌寒い朝、車を走らせ医大へ向かいました。

2年前に亡くなり、献体でお骨になった叔父を、迎えるためです。

今はコロナのこともあるので、輸送でも可能ということでしたが、

伺えない距離ではなかったので、日時を予約しました。

ある程度、所在地は理解していました。が、敷地内には

病院、研究施設、大学等、もろもろ建物が隣接しているため、

尋ねながらも、どの建物、どこの受付なのか迷いました。

(早めに家を出て良かった….。)

無事、受付にたどり着き、部屋に通され白い壺に入っている叔父に

対面しました。

 

献体は、医学生の教育、医師の教育研究のための解剖。

解剖前には防腐処置を行う。

献体されてから返骨まで1~2年。3年かかることも。

預かった時期や、解剖が学生か医師で返納期間が異なる。

終了後、大学側が火葬、遺骨となりお知らせの通知が届く。

 

 

「ご献体していただきありがとうございます」

受領書にサインし、叔父と共に帰宅しました。

職員の方々には、とても丁寧に対応してくださり、

玄関まで見送りしてくださいました。

途中お墓に寄り、先に旅たった父、祖母に報告。最後まで心配していた

祖母が一番安心したことでしょう。

叔父は、亡くなってから今年ちょうど3回忌にあたり、

そして偶然にも3月は父の7回忌、(タイミングよく鬼滅の刃も完読….。)

一緒にお寺でご供養をしていただき、無事に納骨を済ませました。

法要していただいたお寺さん、納骨出来るよう朝からカロートを開けてく

ださり、準備してくださった石材屋さん、ありがとうございます。

深く感謝いたします。

納骨までの期間中、叔父(骨)は家におりました。

これもツレの理解のおかげです。

ありがたいことに、今回、家に叔父(骨)が滞在中、自分に関わる先祖さまへ

感謝を伝える時間を持てました。

(囲炉裏の側で毎日少しずつ…….)

……..ありがとうございます。

 

 

献体までの流れと感じた事。

1、生前に献体団体に登録。

2、登録は本人の自筆。肉親の同意書が必要。

3、献体先の大学名と連絡先が記載された会員証が届く。

4、死亡後、受付大学側が迎えに。

5、献体後、同意者に返還連絡の通知が届く。

6、返還可能日時を予約。

7、当日、通知書と同封されていた受領書を持参し遺骨返還

以上、簡単な流れです。

※都道府県によって手続きは違うと思いますので、さらに詳しいことは書類を取り寄せ確認してください。

 

叔父は独身。死亡し献体していること確認した時点で、とりあえずお寺に供養をしていただいておりました。 コロナの影響で研修も遅れている心配もありましたが、時期的にそろそろと思い、大学へ問い合わせしたところ、遺骨となっておりました。叔母が同意者のようですが、物忘れが始まり連絡もままならないので事情を説明し、受領書がなくても、当日記入でも大丈夫とのこと、なので直接迎えに伺いました。 (万が一、身内証明として戸籍謄本も準備の一つに考えていました) 自分がまだ動ける年齢と範囲でしたので良かったのですが、引き取る身内が高齢ですと、正直2年後の身体の状態は、わかりません。直接迎えに行くのは難しいかもしれません。遠方や、高齢の場合、送骨も可能のようです。(日本郵便のみ) そして身内がいない場合もありますので献体を考えている方は、後々のことも配慮に入れ、段取りしていたほうがいいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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