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鹿園ろくおん(寄稿)

  • 2021年3月18日

雨 (鹿野山 鹿園ろくおん秋号№142)

雨 窓の外に目をやると、木々は揺れ、激しい雨が降っている。置き去りにされたバケツは水がいっぱいになっている。 ◇ 大雨になると、天井裏は、大丈夫かなと思う。小学生になったばかりの頃、台風で雨が続いたことがある。雨漏りに気づいた父は、押し入れの天井を開 […]

  • 2021年3月18日

菜の花 (鹿野山 鹿園ろくおん春号135号)

菜の花 殺風景だった街に、日差しが暖かくなる頃、色づきはじめた草花。   小さな花が集まり黄色い彩りを添えてくれる菜の花。昨日つぼみだった花が開き、太陽を浴びながら風に揺れている。 ◇ 菜の花畑の中でかくれんぼして、青臭い匂いに堪えられず見つかってし […]

  • 2021年3月18日

小さな夢 (鹿野山 鹿園ろくおん秋号№140)

小さな夢 フライパンの上のクリーム色の生地に、小さな穴がフツフツとあいてきた。フライ返しでサッとひっくり返せば「ぱふっ」と美味しそうな音を立てて、香ばしい匂いが広がっていく。テーブルの向こうでは、言葉を覚えはじめた姪っ子が、目をまん丸くして座っている […]

  • 2021年3月16日

あたたかな日差しの中で(鹿野山 鹿園ろくおん春号№141)

[あたたかな日差しの中で] あたたかな日差しの中で、ゆっくりとアルバムを開いた。その中に羊の群れの中、ワンピース姿で右手を上げて笑っている一枚がある。花が好きな母は、暖かくなると牧場へ連れて行ってくれた。色とりどりの花が一面に広がり、母も私もウキウキ […]

  • 2021年3月16日

おべんとう (鹿野山 鹿園ろくおん春号137号)

おべんとう あたたかくなってくると、公園でシートを広げている子供たちを見かけるようになる。男の子たちはおにぎりを手に走り、女の子たちはかわいらしい笑顔が並んでいる。青空の下では、普段と違う味がするのだろう。 ◇ 幼稚園の初めての遠足を思い出す。40分 […]

  • 2019年4月11日

春の思い出 (鹿園 春号139号)

[鹿園ろくおん] 春号が仕上がってきました。 年2回春と秋に発行されるこの本。 禅のお庭の紹介や、仏母寺の住職さんのお話、鹿野山の植物の紹介諸々。 私きりんは、童謡のイラストと、季節の思い出話等紹介させていただいております。 ご希望のかたは、富津市に […]

  • 2019年3月25日

春の思い出 (鹿園春号139号)

[春の思い出] 今年も春の季節がやってくる。 陽だまりの中、まだ片付けていない火鉢の掃除をする。燃え残った炭を手のひらに乗せ、 転がせてみる。かりんとうのようで、白く粉ふいた炭が、いとおしくなる。 ◇ 祖父母が生活していた福島は、5月になると、梅、桜 […]

  • 2018年10月2日

鹿園/秋号(No.138)が届きました

定期的に、墨絵とコラムを寄稿させていただいています。 鹿園(ろくおん) 千葉県の鹿野山に、幼稚園も利用している 禅青少年研修所が発行している、秋号が届きました。 禅マインドフルネス、庭園やお料理等掲載。 読んでみたい方、送っていただけるそうです。 鹿 […]